ワンクリックで、世界を動かせ
〜 ウェブデザイナー・中村勇吾 〜
インターネットの世界で魔術師と呼ばれる男がいる。中村勇吾37歳。中村の元には国内外の企業や団体からウェブサイト制作の依頼がひきもきらない。2004年には広告界において世界最高の栄誉であるカンヌ国際広告祭グランプリを初め、世界三大広告賞を受賞、世界が注目するウェブデザイナーだ。
中村のデザインが評価されるのは、その美しさだけではない。サイトを利用する人に参加感と驚きを与え、サイトへ引き込んでいく仕掛けを創り出すからだ。
アパレルメーカのサイトでは、洋服をただカタログのように並べるのではなく、クリックするとまるで服に触っているかのような感覚で操作できる仕組みを創った。
また通信会社のサイトでは、世界中の人が投稿した動画が集まると1枚のモザイク画のようにみえるようにした。中村は常に、ウェブだからこそ実現できる新しいコミュニケーションの形を探り続けている。
2月、中村は世界進出を目指す企業から難しい仕事を託された。ウェブとテレビCM、カタログ広告の共通デザインを考える仕事だ。そこで中村が出した、斬新(ざんしん)なアイデアとは。世界が注目する最先端のデザインが生み出される現場に完全密着。